サンスベリアの正しい水やりの方法|季節ごとの頻度とコツ。
				サンスベリアは、空気清浄効果が高く乾燥にも強いことから、初心者から経験者まで幅広い層に人気の観葉植物です。しかし、水やりのタイミングや量を間違えると、根腐れや成長不良の原因になります。この記事では、サンスベリアを健やかに育てるための水やりのポイントを季節ごとに詳しく解説します。
目次
サンスベリアの特徴と水やりの重要性
サンスベリアは、アフリカの乾燥した地域が原産ですので、少ない水分でも成長できる強い耐性を持っています。そのため、頻繁に水を与える必要はなく、適切な量とタイミングで水を与えることが重要です。私は最初にサンスベリアを購入した店の店員さんからは「月に1回も水あげなくても生きてけるか安心だよ!」と言われたほどです。実際にその通りで、乾燥気味である程度放置するくらいがちょうどよく、過剰な水やりは根腐れの原因となるため、土の乾燥具合を確認しながら水やりをすることが大切です。
参考:BIOTONIQUE|ビオトニーク(観葉植物メディア)
季節ごとの水やりのポイント

春から秋の水やり方法
サンスベリアの成長期は、主に春から秋にかけてです。この期間は植物が活発に成長するため、水やりの頻度や量を増やす必要があります。
- 水やりのタイミング:土が完全に乾いたタイミングで、水をたっぷりと与えます。特に春から秋にかけては、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えることがポイントです。過剰な水やりは避け、土が乾いていることを確認してから行います。ポイントは、あくまでサンスベリアや土の状態を見ること。2週間に1回や1週間に1回といった形で機械的に上げてしまうと、まだ土が乾燥しきっていないタイミングで水やりを行ってしまい、根腐れを原因になります。
 - 具体的なエピソード1:私の経験では、夏場に水やりのタイミングを間違えた結果、根腐れを起こしてしまったことがあります。それ以来、水やり前に土の乾燥具合を必ず確認するようになりました。これにより、サンスベリアが元気に育つようになりました。
 - 具体的なエピソード2:土の状態が乾いているサンスベリアにまとめて水をあげようとベランダでシャワーを使って全体的にみずやりをしてしまった結果、ローレンティやスパーバ、ブラックドラゴンなどの棒状というよりは葉物の形のサンスベリアの葉っぱの生え際の根元に水が溜まってしまい、そこから茎や根が腐ってしまって枯らしてしまった経験があります。
 
詳細は以下の記事をご覧ください。
冬の水やり方法
冬の間はサンスベリアの成長が止まるため、水やりの頻度を減らす必要があります。特に室温が10度以下になる環境では、水を与えると根腐れのリスクが高まりますので注意してください。冬場は基本的に土が完全に乾いてから数日間待ってから水を与えるようにします。
- 室温と水やりの関係:冬場に室温が15度以上保たれている場合は、土が乾いた時に少量の水を与えても問題ないようです。それでも基本的には、低温の場合は水やりを控えるのがベストです。
 
参考:BIOTONIQUE|ビオトニーク(観葉植物メディア)
水やりの注意点と根腐れ対策
サンスベリアは水をため込むことができるため、過剰な水分が必要ありません。そのため、水やりの量や頻度に注意することが大切です。
- 根腐れ防止のコツ:水やりの際は、必ず土が完全に乾いたことを確認してから行いましょう。根腐れの兆候としては、葉が柔らかくなり、色が黄色く変わることがあります。こうした症状が見られた場合は、すぐに水やりを止め、土を乾燥させることが重要です。
 
水分計を活用した水やり管理
土の乾燥具合を目で確認するのが難しい場合は、水分計を使うのもおすすめです。水分計は、土の乾燥状態を簡単に確認できる便利なツールであり、これを使うことで適切な水やりのタイミングを判断しやすくなります
水やりに適した土の選び方と植え替えのタイミング

サンスベリアの水やりにおいて、土の選び方も非常に重要です。適切な水はけが確保できる土を選ぶことで、根腐れを防ぐことができます。
- おすすめの土の配合:サンスベリアに適した土は、赤玉土(小粒)7に軽石(小粒)3の割合で混ぜると良いでしょう。
実際に私もこの割合で混ぜて育ててまったく問題はありません。水はけが良く、過剰な水分が土に残らないため、根腐れを防ぐことができています。 - 市販のサンスベリア用土:市販されているサンスベリア用の土は、植物の成長に適した配合がされているため、初心者にもおすすめです。また、土作りに時間がかかる場合は、こちらを利用することで手間を省くことができます。
 
植え替えのタイミング
サンスベリアは1~2年に一度、5月から8月にかけて植え替えるのが適しています。これにより、根詰まりを防ぎ、植物が健康に成長できる環境を整えることができます。
経験者のアドバイス|具体的なエピソードを紹介
サンスベリアを長期間育ててきた経験から、水やりに関しての私の失敗エピソードを紹介します。
失敗例①:夏場の日差しで乾燥させようとして葉も根も腐らせてしまった。
サンスベリアを購入して初めてのころ、乾燥を好む植物ということから謎に7月の35度以上の炎天下の中で外に出して乾燥させようとしたことがありました。直射日光は葉焼けの原因になるという情報だけはあったのでネット当で直射日光はさけてベランダに数時間置いた結果、腐ってしまい見事に枯らしてしまいました。
原因は、「外に出した際にたっぷり水をあげてしまったこと」です。炎天下の中で水をあげるとサンスベリアは大量に水を吸収します。結果、水をため込む葉っぱがブヨブヨになってしまい根と葉が腐ってしまい、葉っぱの先が腐ってしまいました。


写真はサンスベリアローレンティとサンスベリアバナナです。ローレンティは先端が茶色く腐敗、バナナは初めての希少種でこれから育てるぞ!という時だったにもかかわらずしくじってしまい、葉っぱが一枚腐ってしまいました。。。
夏場は乾燥して水やりチェッカーなども水が必要だというサインを出すのでついついあげがちですが、私の場合はこの経験からサンスベリアは強くてしっかり水を吸い上げる力があるので控えめに上げるように心がけています。
失敗例②:雑な水やりで葉の付け根に水を溜まて腐らせてしまった。
この失敗は以下の記事で詳しく記載していますので是非ご覧ください。
よくある質問と対策
Q1.サンスベリアが水不足になった場合の症状は?
A: サンスベリアが水不足になると、葉がしおれたり、先端が茶色くなることがあります。この場合、水やりを適切に行い、葉水を使用することで回復させることができます。
Q2. 水やりの「量」は、鉢のサイズや素材によって変えるべきですか?
A. 水やりの基本は「鉢底から水が染み出すまでたっぷり」で、鉢のサイズに関わらずこの原則は変わりません。ただし、鉢の素材と深さによって、水やりの「手間」と「頻度」は変わります。素焼き鉢や小さく浅い鉢は乾きやすいため、水やり頻度を上げる必要があります。反対に、大きく深い鉢は、土の中まで水が確実に行き渡るように、時間をかけてゆっくりと注ぐ必要があります。量を調節するのではなく、土全体を濡らすことを常に意識してください。
Q3. 水やりをするのに最適な時間帯はありますか?(特に夏や冬)
A. 季節によって最適な時間帯があります。生育期(春〜秋)の夏場は、日中の熱い時間帯に水を与えると、鉢内の水が熱湯のように熱くなり根を傷めるため厳禁です。水温が下がる夕方〜夜の涼しい時間帯を選びましょう。一方、休眠期(冬)は、気温が低すぎる朝晩を避け、室内の温度が最も上がる午前中の暖かい時間帯に水やりをすることで、根に与える冷たいショックを最小限に抑えられます。
Q4. サンスベリアの水やりに「水道水」以外の水を使っても良いですか?
A. 基本的には水道水で全く問題ありません。ミネラルウォーターや浄水器の水は、ミネラル分が豊富すぎるため、土の表面に白い塊として蓄積し、サンスベリアの成長を妨げる可能性があります。ただし、冬場は水道水の温度が低すぎるため、数時間汲み置きして水温を室温に近づけた水を使うことは、サンスベリアの育て方において推奨される一手間です。
Q5. 水やりが必要なタイミングを、土の乾燥以外で葉や見た目から判断するサインはありますか?
A. 最も分かりやすいサインは「葉の硬さ」です。健康なサンスベリアの葉は非常に硬いですが、水が不足し始めると、葉の表面を触ったときにわずかに柔らかくなったり、シワが寄ったりする場合があります。これはサンスベリアが枯れる直前の水切れサインです。逆に、水が多すぎると葉の色が黄色くなったり、サンセベリアの根腐れの初期症状として根元がブヨブヨになったりするため、こちらも注意が必要です。
結論
サンスベリアの水やりは、季節や環境によって調整が必要です。また、過剰な水やりによる根腐れを防ぐために、適切な土と頻度を選ぶことが重要です。人によって感覚も異なりますので、サンスベリアと長く付き合いながら徐々に最適な頻度や量をつかんでいくともっとよりよいサンスベリアライフが遅れると思います。これからもサンスベリアを健やかに育て、ご自身の仕事と生活をより豊かにしていきましょう。














