サンスベリア・ブラックドラゴンを枯らした失敗談:葉の付け根に溜まった水が招いた悲劇の教訓
目次
【懺悔】一瞬の「手抜き」が招いた悲劇…サンスベリアの水やりで大失敗
皆さん、こんにちは!サンスベリアライフ管理人です。
今回は、私のサンスベリア育成史上でも、最もショッキングで苦い経験を日記として公開したいと思います。それは、大切に育てていたサンスベリア・ブラックドラゴンの1つを、私の不注意な「水やり」が原因で枯らしてしまったという話です。
「サンスベリア 育て方」の基本として、「乾燥に強く、水やりを控えめに」という知識は持っていました。しかし、今年の猛暑の夏、多数のサンスベリアたちへの水やりを1つ1つやるのをしんどいと思った私は、「楽をしよう」という一瞬の油断から、ブラックドラゴンの命を奪ってしまいました。
この失敗の教訓は、サンスベリア、特にロゼット状に葉が展開する品種にとって、「水やり」の「方法」がいかに重要か、ということに尽きます。今回の記事では、失敗の経緯と、「サンスベリア 根腐れ」を防ぐための水やりの絶対的なルールを、ブラックドラゴンの悲しい姿と共に詳しく解説していきます。
夏のベランダで決行した「手抜き水やり」の恐ろしい結末
問題が起こったのは、真夏の生育期真っ只中。1週~2週に1回程度の頻度ではありましたが、サンスベリアを20鉢以上育成している私は、大量のサンスベリアに水を与える作業が、正直、重労働になっていました。
シャワーヘッドでの「豪快な水やり」が命取りに
いつものように一つ一つの鉢に先が細いジョウロで土に対して水を与える手間を省こうと、私はベランダにすべてのサンスベリアを並べ、ホースのシャワーヘッドを使い、葉っぱもろとも鉢に豪快に水を与えるという「手抜き水やり」を決行してしまいました。
サンスベリアの水やりの原則は、「鉢底から水が出るまでたっぷり与える」ことです。この原則自体は守っていましたが、問題はその「与え方」でした。
ブラックドラゴンとスパーバの葉の形状が危険だった
我が家には、葉が平べったく、ロゼット状に展開する品種が多くあります。例えば、サンスベリア・スパーバや、今回被害にあったサンスベリア・ブラックドラゴンなどが該当します。
これらの品種は、葉が立ち上がりつつ、中心部に向かって皿のような形状を作っています。シャワーで上から水をかけると、その中心部、つまり葉の付け根部分に水が溜まりやすいのです。
- サンスベリア・スパーバ: 多少水が溜まっても、その後の風通しが良かったためか、葉の一部が傷んだ程度で済んでくれました。

- サンスベリア・ブラックドラゴン: こちらは水の滞留時間が長かったのか、致命的なダメージを受けました。
水やり後、溜まった水を振って落とすという作業を怠ったことが、最大の失敗要因です。
根腐れの進行:茎の変色から根っこまで一気に腐敗
水やりから数日後、ブラックドラゴンの異変に気がつきました。
葉の付け根が「ブヨブヨ」になり茶色く変色
まず、ロゼットの中心から出ていた新しい葉が、ぐったりと柔らかくなり、色が茶色く変色し始めました。これは、葉の付け根に溜まった水が、蒸れて腐敗菌を増殖させ、葉の組織を破壊し始めたサインです。

慌てて様子を見るために土から引き抜いてみると、ゾッとする光景が広がっていました。
ブヨブヨと変色した葉の付け根(茎)は、すでにドロドロに溶け出しており、サンスベリア 根腐れが株全体にまで及んでいました。
サンスベリアの命綱である「根っこ」は、水が原因で完全に機能を失い、引き抜いた瞬間にポロリと崩れてしまうほどでした。手遅れです。

根腐れを防ぐサンスベリア の水やりの絶対ルール
この経験から、私はサンスベリアの水やりの鉄則を再確認しました。
- 葉の上から水をかけない: 特にブラックドラゴンやスパーバのようなロゼット型の品種は厳禁です。水は必ず土の表面に静かに注ぎましょう。
- 葉の付け根の水を放置しない: もし水が溜まってしまったら、すぐに鉢を傾けたり、ティッシュや布で優しく吸い取るなどして、完全に除去しなければなりません。
- 風通しを最優先: 夏の水やり後は、水分の蒸発を促すためにサーキュレーターなどで風を当て、株が蒸れない環境を必ず作りましょう。
サンスベリアが枯れる原因の多くは水やりですが、「水の量」だけでなく、「水のを与える場所」にも細心の注意を払うことがいかに重要かを痛感しました。
復活の望みをかけて…スパーバとブラックドラゴンの葉挿しチャレンジ
幸い、同じく水が溜まってしまったスパーバは、腐敗が葉の数枚でとどまってくれました。また、ブラックドラゴンも、完全に腐敗が進む前に元気な部分の葉を切り取ることができました。
最後の望み:サンスベリア 葉挿しによる増殖
腐敗した株はもう元に戻りませんが、サンスベリアには「葉挿し」という復活の手段が残されています。
- 腐敗していない、健康な葉を選びます。
- 葉を5〜8cm程度の長さにカットします。
- 切り口を2〜3日乾燥させてから、水はけの良い土に挿します。
このサンスベリアの増やし方で、ブラックドラゴンの命を次世代につなげたいと思います。成功すれば、新しい命としてブラックドラゴンを迎え直すことができます。
サンスベリアの育て方は、失敗から学ぶことが多いです。今回の悲劇を乗り越え、より慎重に、愛情を持ってサンスベリアたちと向き合っていきます。
まとめ:サンスベリアのロゼット型品種の水やり教訓
今回のサンスベリア・ブラックドラゴンの枯死という経験から得られた最も重要な教訓をまとめます。
- 水やり方法の徹底: ロゼット型(葉が平べったく広がる)のサンスベリアには、葉の上から水を与えてはいけません。水は必ず土の表面に注ぎます。
- 水の滞留は厳禁: 葉の付け根や中心部に水が溜まると、夏場は高確率で腐敗を招きます。溜まった水は、すぐに拭き取るか、鉢を傾けて除去しましょう。
- 風通しの重要性: 水やり後は、特に「蒸れ」を防ぐために風通しの良い環境を確保することが、「サンスベリア 根腐れ」**の最大の防御策です。
サンスベリアは丈夫ですが「水」に関するミスだけは、あっという間に命取りになります。皆さんも、私の失敗を教訓に、サンスベリアの水やりには細心の注意を払ってください。
FAQ
Q1. サンスベリア・ブラックドラゴンは、通常のサンスベリアより育てにくいですか?
A1. サンスベリア・ブラックドラゴンは、トリファスキアタ系であり、基本的な耐性は強いです。しかし、葉が肉厚で低く広がるロゼット型であるため、水やり時の水の滞留による蒸れや腐敗に特に弱いです。水はけの良い土(サンスベリアに適した観葉植物用の土)を使い、極度の乾燥気味に管理することが成功の鍵となります。
Q2. 葉の付け根が茶色く腐ってしまった場合、復活させる方法はありますか?
A2. 葉の付け根や茎(根茎)が茶色くブヨブヨに腐敗している場合、その株全体を復活させることは不可能です。ただし、腐敗が進行していない健康な葉が残っていれば、すぐに切り離し、葉挿しを行うことで、新しい株として再生できる可能性が残されています。
Q3. サンスベリア スパーバやブラックドラゴンに水をやる際の正しい方法は?
A3. 鉢の縁ギリギリの土の部分を狙って、静かに水を注ぐのが正しい方法です。決して葉の上や中心部に水をかけないようにしましょう。水やり後は、鉢受け皿に溜まった水はすぐに捨て、葉の中心部に水が残っていないか確認し、風通しの良い場所で管理してください。
Q4. 夏場の水やりで腐敗を防ぐためにできることは?
A4. 「サンスベリア 水やり」は土が完全に乾いてからさらに数日待つのが鉄則ですが、夏場は特に「風通し」を重視してください。水やり後の数時間は、サーキュレーターや扇風機を使って株周辺の空気を循環させ、葉の表面や土の水分を素早く蒸発させることが、腐敗菌の増殖を防ぐために最も効果的です。














