サンスベリア・ボンセレンシスお迎え1年|株分け成功と子株急成長

目次
【祝】タコ足サンスベリア!ボンセレンシスと過ごした1年間の記録
皆さん、こんにちは!
我が家のコレクションの中でも特にユニークな姿でかわいいサンスベリア・ボンセレンシスが、お迎えから1年を迎えました!
ボンセレンシスといえば、肉厚で円筒形の葉をタコの足のように広げる、愛嬌のある姿が魅力ですよね。「サンセベリア キリンドリカ」の仲間として人気が高く、個性的な見た目からインテリアとしても非常に人気が高い品種です。
この1年間、ボンセレンシスは私に最大の喜びと、株分けという大きな挑戦を与えてくれました。お迎え当初から付いていた子株を無事に株分けし、さらに親株からも、株分けした子株からも、次々と新しい命が芽吹くという、驚異的な繁殖力を見せてくれました。
この記事では、サンスベリア・ボンセレンシスの1年間の成長の軌跡、株分けを行ってみての自分なりのの具体的な手順と成功のポイントを記載します。「サンスベリアの増やし方」に興味がある方の参考になれば幸いです。
【お迎え時】すでについていた子株からの「株分け」計画
私がこのサンスベリア・ボンセレンシスをお迎えした最大の理由は、その時すでに親株の横に小さな子株が顔を出していたからです。

サンスベリアを育てる楽しみの一つは、「株分け」や「葉挿し」でその数を増やしていくことだと思っています。「サンセベリア 株分け」のチャレンジを心待ちにしていた私にとって、子株付きの株は願ってもない出会いでした。
なぜ株分けをするのか?
サンスベリアは子株が増えると、親株と子株が鉢の中で根を張り合い、やがて根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりは水やりの効率を悪くし、生育不良や根腐れの原因にもなりかねません。
また、ボンセレンシスのようにユニークな姿を楽しむ品種の場合、子株が増えすぎると親株の葉の形が崩れたり、風通しが悪くなったりします。
そのため、子株が親株の3分の1から半分程度の大きさに育ち、独立して生きていける体力がついたタイミングを見計らって、株分け(植え替え)を行うのが最適と判断しました。
株分け実行!根茎を切断した際の注意点
お迎えから数ヶ月が経過し、子株が十分に成長した春に、満を持して株分けを実行しました。

株分けの手順は非常にシンプルですが、以下の点に細心の注意を払いました。
- 清潔な道具を使う: 病原菌の侵入を防ぐため、カッターナイフやハサミは必ずアルコールで消毒しました。
- 根茎(ランナー)を切る: 親株と子株を繋ぐ地下茎(ランナー/根茎)を、両方の株が傷つかないように注意深く切り離しました。この際、できるだけ子株側に多くの根を残すように意識しました。
- 切り口の乾燥: 株分けで生じた切り口は、水気が大敵です。切り口から菌が入って腐らないように、風通しの良い日陰で3日〜1週間ほど乾燥させ、切り口が完全に乾いて(コルク化して)から新しい鉢に植え付けました。
この慎重な対応が功を奏したのか株分けは大成功!親株も子株も、植え替え後すぐに新しい環境に順応してくれました。
株分け後のボンセレンシス:親株の「子株ラッシュ」が止まらない
株分けをした後、親株は一時的にエネルギーを回復するために成長を緩やかにすることが多いです。しかし、我が家のサンスベリア・ボンセレンシスの親株は、その定説を覆すような驚異の生命力を見せつけてくれました。
別の場所から新しい子株が出現
株分けからわずか数週間後、なんと株分けをした箇所とは全く別の場所から、新しい子株がニョキニョキと顔を出し始めました。

これこそが、サンスベリアが持つ「株分け」後の爆発的な繁殖力だと感じました。
根詰まりを解消し、用土(サンセベリア の土)を新しくしたことで、親株が「これで思い切り増えられるぞ!」とスイッチが入ったかのように、エネルギーを子孫繁栄に注ぎ始めたのでしょう。
育成環境と水やりが鍵
このような旺盛な成長を促したのは、適切な育成環境が整っていたからです。
- 日当たり: 年間を通じて明るい窓際に置き、特に成長期(春〜秋)は十分な光を当てました。
- 水やり(サンセベリア の水やり): 土が完全に乾いてからさらに数日後にたっぷりと与えるという基本を徹底しました。水やり後は風通しを確保し、過湿を防ぎました。
サンスベリアの生長を促す上で、この「適切な水やり」と「日当たり」は、やはり最も重要な要素であると改めて実感しました。特にボンセレンシスは葉に水分を多く蓄えるため、 水やりの頻度は控えめが鉄則です。
独立した子株もぐんぐん成長!「サンスベリア 増やし方」の成功体験
株分けして別の鉢に植え替えた子株たちも、親株に負けず劣らず順調に成長してくれました。

子株の成長は「根」の張り方が勝負
株分け後の子株の成長の鍵は、「いかに早く根を張るか」にかかっています。
切り口を乾燥させた後、水はけの良い用土に植え付けましたが、最初の水やりは植え付けからさらに1週間〜10日後にしました。これは、植え付け時に見えない傷がついていた場合に、そこから根腐れを起こさないようにするためです。
この期間は、子株が「生き残るため」に必死で新しい根を伸ばそうとする大切な時間です。
無事に発根してからは、親株と同じように適切な水やりを続けました。その結果、子株はみるみるうちに大きくなり、写真のように中央から新芽を覗かせて成長しはじめました。
サンスベリアの繁殖力は本当に感動的です。特にボンセレンシスは、見た目の可愛さだけでなく、「サンスベリアを増やす楽しさを教えてくれる、育成のやりがいがある品種だと心から感じています。
次はサンスベリアの葉挿しにも挑戦し、さらなるサンスベリアの増やし方を身につけていきたいと思っています。
【まとめ】ボンセレンシスとの1年を振り返って
サンスベリア・ボンセレンシスとの1年間は、「増やす喜び」を感じられた時間でした。
ボンセレンシス育成と株分け成功のポイント
- 株分けのタイミング: 子株が親株の1/3~1/2程度に育ち、体力がある春〜夏が最適です。
- 切り口の処理: 切り口は必ず清潔なハサミで切断し、数日間は完全に乾燥させてから植え付けます。これにより、根腐れのリスクを大幅に減らせます。
- 圧倒的な繁殖力: 植え替え・株分けによって根詰まりを解消し、新しい用土と適切な環境を与えることで、親株も子株も活発に新芽を出すようになります。
- 水やり: 見た目がユニークなボンセレンシスも、基本は他のサンスベリアと同じく乾燥気味を好みます。水やりは完全に土が乾いてからにしましょう。
もし、ご自宅のサンスベリア・ボンセレンシスに子株が出てきたら、ぜひ恐れずに株分けにチャレンジしてみてください。植え替えの適切な処置と環境さえ整えれば、きっと期待以上の成長で応えてくれますよ!
これからも、この増えたボンセレンシスたちの成長を、愛情を持って見守っていきたいと思います。
FAQ:サンスベリア・ボンセレンシス(キリンドリカ)の株分けと成長に関するQ&A
Q1. サンスベリア・ボンセレンシスの子株はいつ株分けするのが良いですか?
A. 株分けに最適な時期は、サンスベリアの生育期である春から夏(5月~8月頃)です。子株が親株の3分の1から半分程度の大きさに成長し、十分な根が確認できる状態になったら、株分けの適期です。この時期に行うことで、株分け後の回復と発根が早くなります。
Q2. 株分けした後の切り口の乾燥はなぜ必要ですか?
A. サンスベリアの株分けでは、親株と子株を繋ぐ根茎(ランナー)を切断します。この切り口から水分が侵入すると、細菌感染や腐敗の原因となります。そのため、植え付け前に切り口を風通しの良い日陰で数日~1週間かけて完全に乾燥(コルク化)させることで、根腐れを防ぎ、株分けの成功率を高めることができると思います。
Q3. 株分け後に親株から子株が次々と出てくるのはなぜですか?
A. 株分けや植え替えによって根詰まりが解消され、新しい栄養豊富な土に植えられることで、サンスベリアは一気に繁殖モードに入ります。これは、根の環境が整い、ストレスから解放された親株が、持っている生命エネルギーを一気に子孫を残すことに使うためです。適切な水やりと日当たりがあれば、この「子株ラッシュ」は健康な成長の証と捉えて問題ないと思います。